宿便はあるのか?
何らかの理由で浣腸された方は考えられないくらいたくさんの便が出てきてびっくりしたことがあるかもしれません。これらが宿便と言われています。小腸はとても長く、大腸はお腹を一周する形であります。腸はかなり複雑なのです。そんな腸の複雑な場所に便が残って宿便となっていると考えられています。
特に小腸は栄養素を吸収するために小さなひだで覆われています。このひだとひだの間に便がたまってそれが宿便となっていると考えられています。しかし宿便はないとも言われています。
私たちの身体の細胞の命はそれほど長くありません。私たちの身体は細胞と入れ替えながら維持されています。古い細胞と新しい細胞が入れ替わる機能を新陳代謝と言います。実は小腸の細胞はとても早く入れ替わっていっているのです。ですから、ひだの細胞が新しいものと入れ替わって排出されているのに、その間に便が溜まるはずがなく、それ故宿便はないという考えです。
どちらがただしいのかどうかは分かりません。宿便をどのように定義するのかにもよるのかもしれません。問題は宿便と呼ばれるものがあるのかどうかではなく、便が残っていることで健康に害が出ているかどうかではないでしょうか?
